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​メンテナンスパックは必要?

​リース契約の中に含まれていたり、各ディーラーが新車販売時に力を入れているのでみなさんも一度は聞いたことがあるかと思いますが、メンテナンスパックとは「最初にまとまったお金を支払い、その後の整備は無料」というものです。
販売店によってそれぞれ価格や項目に違いがありますが、代表的なメンテナンスパックが上記のものになります。
​新車で購入して最初の車検までに、半年ごとに点検とオイル交換が含まれており軽自動車は¥42120からとなってます。
みなさんご存じの通りディーラーの整備費用は割高となっており、メンテナンスパックは割安となっているのでお得感があります。
 
現在は国内販売台数トップのトヨタですら思うように販売台数を伸ばせずにいる為、各メーカー間の販売競争が激化し、新車を販売しても利益をあげられなくなってきています。
トヨタの利益が1兆円、2兆円と報道されますが、メーカーのトヨタ自動車の利益であり、みなさんがよく目にするディーラーのトヨタは地場の企業で全くの別会社となります。
​その為、販売以外での利益を出さざるおえなくなり、今まで力を入れてなかった整備にもウエイトをおくようになってきました。
お客様を囲い込んで他のメーカーへ逃がさない戦略もあります。
そしてメンテナンスパックに加入していた車を下取りをした場合、優良中古車として高く転売ができます。
ここ数年で残価設定クレジットを選択される方が増えてきていますが、残価設定クレジット+メンテナンスパックのセットで購入された場合、ディーラーが高く転売できるようにする為にお客様が整備費用を払っていると言っても差し支えないかもしれません。

実際、それぞれの整備を1回1回支払うよりもメンテナンスパックに加入しておく方が安く済むのでお得です。
が、前記の通りそもそもディーラーの整備費用は高いので(会社の利益や店舗維持費・広告費・人件費などの為)、お得になったメンテナンスパックの料金が他のお店よりも安いかと言われると???マークがつきます。
ディーラーのメカニックは何かあった時のクレームを恐れ、部品の交換サイクルよりは早めに交換が原則です。
その為、各部品がどのくらいまで使用できるか知らない(経験していない)人が多いのです。
あるディーラーのメカニックに話しを聞いたことがありますが、100000kmを超えるような多走行車や低年式車はめったに入庫してこないそうです。(その前に新車への乗り換えを勧めるからでしょう)
また、メンテナンスパックは途中で車が不要になったり廃車になった場合、原則返金しないそうです。


     メンテナンスパックが必要な方

  〇車のことがよくわからない人には整備の事は全てお任せできます。
 
  〇点検時期や消耗品の交換時期など、半年ごとに点検してもらえて安心です。

  〇通勤や仕事で車を利用し、年間走行距離が10000km以上の方にはお勧めです。


     メンテナンスパックは不要な方

  〇車の整備について「正しい」知識がある方。

  〇年間走行距離が数千km程度の方。

  〇残価設定クレジットを選択された方で、期間終了時に車を返却予定の方。



6ヶ月点検は、日常点検と同程度のもので、車の説明書を見ながら誰にでもできるものです。
オイルや冷却水の量がMAXとMINの間にあるかを見て確認する程度です。
また、現在の故障の少ない車において、新車で購入されて走行距離の少ない方にはブレーキを分解する12ヶ月点検は個人的には過剰なものにも思えます。(ただし、あくまでも走行距離が少ない近所への買い物程度のみ使用車両についてであり、たまに高速道路を利用したり走行距離が少なくとも低年式の車両は含みません。)
エンジンオイル交換も走行距離が少ない車に半年ごとでは資源の無駄とも言えます。
限りある資源です。
安いからと不必要なオイル交換はせず、子や孫・将来世代の為に資源を節約しませんか?
特に、近年主流になりつつあるハイブリッド車は走行中でもエンジン停止している時間があるためオイル交換のサイクルが長くなっています。
私も勉強の為、過去に自身でハリアーハイブリッドを購入し整備をしてみましたが、10000km走行毎にエンジンオイル交換をしましたが、それほどひどい汚れではありませんでした。(メーカーは15000kmごとに交換を推奨)
もちろん交換しないより新しいものへ交換した方のがエンジンには優しいのですが、地球には優しくありません。
各メーカー、通常のガソリンエンジンであればエンジンオイル交換のサイクルは10000km走行毎、あるいは年1回となっています。
が、これはこのサイクルで交換したものに関しては5年100000kmまでは故障しても補償するということなので、10000km毎の交換サイクルだと補償が切れたのちに故障発生の確立が高くなるので愛車に長く乗りたいという人には不向きです。
​特に日本では短距離走行(1回の走行距離が8km以下)や通勤中の渋滞などでのノロノロ走行が多い方がほとんどなので、メーカーが分類するシビアコンディションに該当します。
その為5000km程度での交換がお勧めです。




当社では、エンジンオイル交換時に日常点検相当の無料点検を実施しております。
これは、普段お世話になっているお客様への感謝の気持ちでもありますし、オイルがある程度抜けるまでの時間を利用している為です。
この時にエンジンルーム内や下廻り・サスペンション廻りの不具合を発見することがよくあります。
チェーン店などではアルバイトが交換作業を行っても整備ミスのないように機械を使って上からエンジンオイルを吸い上げる方法を採用している所もありますが、これでは下から車を見れば簡単に発見できる不具合を見過ごし放置をして、お客様に必要以上の出費をご負担していただくことになりかねませんので、当社では手間がかかっても下からエンジンオイルを抜くと共に、せっかくオイル交換をしていただくのだから、オイルが抜けやすい角度に調整をして汚れたオイルをできるだけ多く抜くことをこころがけています。
 

また、スズキ車にお乗りの方なら、スズキのメーカーが主催する「スズキ愛車無料点検」が毎年6月~9月に実施されるので、ここでも日常点検相当の点検が受けられます。

さらに夏用タイヤ⇔冬用タイヤ履き替え時においても「ただタイヤを外して付けるだけ」などのようなことはせず、タイヤを外した時にできるブレーキパッドの残量点検や足回りの点検もおこなっています。
タイヤショップさんや用品販売店さんの作業マンではブレーキなどの点検の知識や「経験」が少ないので行っているお店は少ないと思います。


このように当社ではオイル交換時の点検、夏にスズキ愛車無料点検、春と冬のタイヤ履き替え時にはブレーキ点検が無料で受けられますので、新車を購入される方へメンテナンスパックはお勧めしていません。




みなさんもご自身のカーライフを検めてみて、メンテナンスパックが本当に必要なのかを検討してみてください。
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