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​未使用車専門店にお邪魔して、新車と比べてどれほどお得なのかを検証してみました。

なお、個人的な比較・意見であり他のお店を批判等をするわけではないのでご了承ください。

​あるお客様は3年間オイル交換無料でしたが、平日のみの予約制の為1度しか利用しなかったそうです。
オイルの費用はもちろんカーライフパックという諸費用に含まれており、利用しないからといって返金されません。

まず、新古車・未使用車というものは厳密に言うとありません。

新車か中古車だけになりますので、新古車・未使用車は正式には中古車となります。

 

一般的に中古車は登録から日が経てば経つほど値落ちしていき、高級車ほど値落ち率が高い傾向にあります。

その為、未使用車として販売されている車のほとんどが軽自動車となります。

そして自動ブレーキやエアバックなど製造過程で取り付けられるメーカーオプションを未使用車に取り付けることはできません。

また、ディーラーなど新車販売をメインにしているお店の未使用車と、未使用車専門店で販売されている未使用車は微妙な違いがあります。

ディーラーなどの新車販売をメインにしているお店は、新車を販売して商売がなりいたっているので、様々な理由で発生してしまった未使用車は赤字覚悟で販売する時が往々にしてあります。

未使用車専門店は、表示価格を新車価格より大幅に安くしてお客様の目を引くようにして諸費用で利益を出す仕組みが大多数です。

​よって同じ「未使用車」というジャンルであっても実際の支払額に大きく差がでることがあります。

 

以上が未使用車の大きな特徴です。

では、未使用車と新車を比較していきましょう。

スズキのスペーシアGタイプの28年/8月登録の見積もり書です。

新車の車両本体価格¥1274400に対して¥1149000と¥12.5万ほど安くなっています。

この価格だと目がいってしまいますね。

総額もキャンペーン中ということもありますが、次回車検点検費用・オイル代・マット・バイザー・コーティング・諸費用含んで¥130万。

​同じ条件(車検費用・オイル代除く)の新車見積もり¥約142万より安いです。

ただ、新車の場合あくまで純粋な見積もりで値引きやキャンペーンなどを含めると差額は数万円程度になります。

未使用車は値引きはいっさいしないとのことです。

また、車検費用が全部含まれているわけではなく、点検基本工賃であって税金・保険料は別とのこと。

それでもオイル交換代(オイル交換は平日のみの完全予約制だそうです)が含まれているので新車と比較すると安いですね。

ご注意いただきたいのはカーライフパック。

次回車検費用やメンテナンスパック・検査登録費用などがセットになっています。

お店に聞いたところセットなので必ずつけてなてればいけないそうですが、本来メンテナンスパックなどはお客が取捨選択できなければ違法といえます。

登録諸費用なども自分でやると言えばカットしないと違法になります。

この見積りは本来店内用で、持ち帰る場合はカーライフパックが記載されていない見積り書を渡されます。

また、未使用車には「付属品が何も付いていない状態」なので、ここにナビ(純正ではなく社外ナビ)やバックカメラ・ETC・希望ナンバーなど標準的な装備を付けると約¥147万。

新車に同様の装備を付けると右図の約¥164万ですが、あくまでも見積もりであって、キャンペーンや値引きを含めると未使用車との価格差はさらに縮まります。

週末納車だとプラス料金が発生するそうですが、当日ご成約だと¥1万円値引きとかローンを組めば(金利は8%ほどだそうです。その為、140万円を3年36回払いにした場合金利手数料は約18万円・5年60回払いだと金利手数料約30万円も支払うことになりますのでかなりの金利ですね。)ナビなどが安くなるなど魅力的なサービスも他にまだあるようです。

個人的な感想ですが、平日にオイル交換に行ける方や、気に入ったグレードの気に入った色があり付属品を付けずに車だけを現金で購入する方はお買い得感をかなり得られるかと思います。

ナビを付けたり希望ナンバーにしたりすると新車との価格差は一気に縮まる感じです。

 

未使用車の一番のメリットは車両本体価格が安いのと、すでに登録済みなので名義変更をすればすぐに乗れることで、急ぎで車が必要な方にはいいかと思われます。

​未使用車のデメリットは展示してお客様に見てもらうのでいろいろな人が乗ったり触ったりもしますし、何度も洗車をしているのでプロから見ると細かい傷などもあります。

また新車と同じ保証とありますが、メーカー保証は登録した日(ナンバープレートを付けた日)から3年もしくは5年間になるので、お客様が購入した未使用車が「登録日から」半年過ぎたものであれば保証期間もその分短くなります。

例えば同じ日に新車と半年落ちの未使用車を購入した方がそれぞれいたと仮定します。

通常使用していたにもかかわらず、4年10ヶ月後にその新車と未使用車のエンジンに重大な不具合が起きた場合、新車はメーカー保証で無料で修理してもらえるのですが、未使用車は保証が切れているので修理代は自己負担となるのです。(なお保証期間においても走行距離の上限があります。)

​そして、当然ながら次の車検までの期間も短くなりますし、任意保険の新車割引の該当期間も短くなります。

​このようなことを含めて、同じ物にみえますが新車より価値が下がるので未使用車は値段が安くなる訳なのです。

未使用車は店舗によっては諸費用やナビ/オーディオ・希望ナンバー・ローン金利などがかなり高めの設定ですので、みかけ上の支払総額で判断せず実際の支払総額を新車の実際の支払い総額と比較することが大事ですし、お客様のライフスタイルに対するメリット・デメリットを十分考慮していただけたらと思います。

なお、見積もり等の金額は平成28年9月時点のものであります。

 

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